【夏の健康情報】食中毒を防ぐ・正しく対処する
じめじめした梅雨から夏にかけては、食中毒が最も起きやすい季節です。
「ちょっと当たったかな」では済まないこともあるので、ぜひ覚えておいてください。
□ 夏に多い食中毒の原因菌 TOP3
① カンピロバクター(鶏肉・牛肉の生食・加熱不足が原因) 食後2〜5日後に発症するのが特徴。腹痛・下痢・発熱が続きます。バーベキューや焼き鳥の生焼けに注意。
② 黄色ブドウ球菌(手指からおにぎり・サンドイッチなどに付着) 食後1〜3時間という短時間で激しい嘔吐が起きます。加熱しても毒素は残るため、作ったらすぐ食べることが大切。
③ ウェルシュ菌(カレー・シチューなどの大鍋料理) 前日から煮込んで常温放置すると菌が増殖。食後6〜18時間で腹痛・下痢が起きます。「カレーは翌日が美味しい」は食中毒のリスクありです。

□ 予防の基本「つけない・増やさない・やっつける」
つけない 調理前・トイレ後の手洗いを徹底。生肉を触ったら必ず手を洗い、まな板・包丁は使い分けましょう。
増やさない 食品は冷蔵庫(10℃以下)で保管。作った料理は常温に長時間放置しない。
やっつける 食材は中心部まで75℃・1分以上の加熱を。残り物は食べる前に再加熱。

□ お弁当を作るときの注意点
夏場のお弁当は特に食中毒リスクが高まります。次のポイントを意識しましょう。
しっかり冷ましてから蓋をする 温かいまま蓋をすると蒸気が水分になり、菌が繁殖しやすい環境になります。ご飯もおかずも必ず冷ましてから詰めましょう。
水分をしっかり切る 汁気の多いおかずは菌が増えやすい原因に。水分はよく切り、仕切りやカップを使って他のおかずと汁が混ざらないようにしましょう。
生野菜・果物はなるべく避ける 加熱していない食材は菌が付きやすく傷みも早いです。夏場はできるだけ加熱したおかずだけにするのが安心。
卵は必ず中まで火を通す 半熟の卵焼きはサルモネラ菌のリスクがあります。しっかり火を通しましょう。
梅干し・酢・わさびを活用する 梅干しや酢には抗菌効果があります。ご飯に梅干しを乗せたり、酢を使ったおかずを入れるのも効果的です。
保冷剤は「蓋の上」に置く 冷気は上から下に流れるため、保冷剤はお弁当の蓋の上に乗せると全体に冷気が行き渡ります。保冷バッグとの併用でより効果的です。気温が25℃を超える日は必ず保冷対策を。
お弁当箱は清潔に 熱湯をかけてからよく乾燥させて使いましょう。パッキンのある容器は特に隙間にカビや菌が残りやすいため、定期的に念入りに洗うことをおすすめします。
□ もしなってしまったら
食中毒の基本対処は「安静」と「水分補給」です。下痢・嘔吐で失われた水分と塩分を経口補水液で補いましょう。
下痢止めは要注意! 食中毒の下痢は、体が細菌・毒素を外に出そうとしている反応です。自己判断で下痢止めを使うと悪化することがあります。まず薬剤師にご相談ください。
整腸剤はOK 乳酸菌・ビフィズス菌などの整腸剤は回復を助けます。
□ こんな症状は迷わず病院へ
水が一口も飲めない、嘔吐・下痢が半日以上止まらない、便・嘔吐物に血が混じる、高熱が続く場合、また乳幼児・高齢者・妊婦の方・持病のある方は早めに受診してください。
お薬の選び方や気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
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