食べすぎ・飲みすぎに備える!胃腸薬の種類と選び方を薬剤師が解説
食欲の秋、気づけば食べすぎてしまった……そんな経験はありませんか?秋は食事の機会が増えるだけでなく、忘年会シーズンに向けて飲み会も増えてくる時期です。胃腸薬といっても種類はさまざまで、症状に合わせて選ばないと効果が出にくいことがあります。今回は薬剤師の視点から胃腸薬の種類と正しい選び方を解説します。

① 胃腸薬は「症状」で選ぶのが基本
胃腸薬を選ぶときに大切なのは、自分の症状が何かをはっきりさせることです。胃が痛い・胃酸が多い・消化が追いつかない・吐き気がする——それぞれ原因が違うため、使うべき薬も変わってきます。「胃腸薬ならどれでも同じ」と思って選ぶと、効果が出にくいことがあります。
② 症状別・胃腸薬の選び方
食べすぎ・もたれ感には「消化酵素系」
食べすぎて胃がもたれる場合は、消化を助ける消化酵素が入った薬が向いています。タカヂアスターゼやリパーゼなどの成分が含まれているものを選びましょう。食後すぐに飲むのが効果的です。
胃酸が多い・胸やけには「制酸薬」
胃酸が逆流して胸がムカムカする場合は、胃酸を中和する制酸薬が効果的です。炭酸水素ナトリウム(重曹)や水酸化マグネシウムが含まれるものが代表的です。症状が出たときにすぐ飲むタイプが多いです。
胃の動きが悪い・吐き気には「健胃薬・胃腸運動改善薬」
胃の動きが鈍くなって食べ物が停滞している感じや吐き気には、胃の運動を助ける成分が入った薬が向いています。生薬系の健胃薬も胃の働きを整えるのに効果的です。
飲みすぎ・二日酔いには「肝臓サポート系」
アルコールの分解を助けるウコンやオルニチンを含むサプリ・ドリンクは飲む前・飲んだ後の両方で使えます。ただし薬ではないため効果には個人差があります。
③ 市販の総合胃腸薬との違い
ドラッグストアでよく見かける総合胃腸薬は、消化酵素・制酸剤・健胃成分などが複数まとめて入っています。症状が複合的な場合には便利ですが、特定の症状が強い場合は専用の薬の方が効果的なこともあります。「なんとなく胃の調子が悪い」なら総合胃腸薬、「これが原因」とはっきりしているなら症状に特化した薬を選ぶのがコツです。
④ こんなときは市販薬より受診を
市販の胃腸薬は軽い症状への対応に向いていますが、以下のような場合は医療機関への受診をおすすめします。2週間以上症状が続く場合、黒い便や血が混じる場合、体重が急に減った場合、みぞおちに強い痛みがある場合が該当します。これらは胃潰瘍や逆流性食道炎など、治療が必要な疾患のサインである可能性があります。
まとめ
胃腸薬は症状に合わせて選ぶことが大切です。食べすぎには消化酵素系、胸やけには制酸薬、吐き気には健胃薬と使い分けることで、より早く楽になれます。「どれを選べばいいかわからない」というときは、ぜひ薬局スタッフに気軽にご相談ください。
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