骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨密度と骨質が低下し、骨折しやすくなる病気です。

骨粗鬆症の種類

骨粗鬆症は、原因によって以下の2種類に分けられます。

  • 原発性骨粗鬆症: 加齢や閉経によるホルモンバランスの変化によって起こる骨粗鬆症です。
  • 続発性骨粗鬆症: 特定の病気や薬の使用によって起こる骨粗鬆症です。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症の主な原因は、以下のとおりです。

  • 加齢: 加齢とともに骨を作る能力が低下し、骨がもろくなります。
  • 閉経: 女性は閉経後、女性ホルモンの分泌が減少し、骨密度が急激に低下します。
  • 生活習慣: カルシウムやビタミンDの摂取不足、運動不足、喫煙、過度な飲酒は、骨粗鬆症のリスクを高めます。
  • 病気: 関節リウマチ、糖尿病、甲状腺機能亢進症などの病気は、骨粗鬆症を引き起こすことがあります。
  • 薬: ステロイド薬、抗がん剤など、一部の薬は骨粗鬆症のリスクを高めることがあります。

骨粗鬆症の診断

骨粗鬆症の診断は、骨密度検査(DEXA法など)によって行われます。

骨粗鬆症の薬物治療

骨粗鬆症の治療には、薬物療法と生活習慣の改善が重要です。薬物療法では、以下の種類の薬が用いられます。

  • ビスホスホネート: 骨吸収を抑制し、骨密度を増加させる薬です。
  • SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター): 女性ホルモンの働きを調整し、骨密度を増加させる薬です。
  • カルシウム製剤: カルシウムを補給し、骨密度を維持する薬です。
  • ビタミンD製剤: カルシウムの吸収を助け、骨密度を増加させる薬です。
  • デノスマブ: 骨吸収を抑制する新しいタイプの薬です。
  • ロモソズマブ: 骨形成を促進し、骨吸収を抑制する新しいタイプの薬です。

骨粗鬆症の生活習慣改善

骨粗鬆症の予防と治療には、以下の生活習慣を心がけることが大切です。

  • 食事: カルシウムやビタミンDを積極的に摂取する。バランスの取れた食事を心がける。
  • 運動: ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を毎日行う。
  • 日光浴: 日光を浴びて、体内でビタミンDを生成する。
  • 禁煙: 喫煙は骨粗鬆症のリスクを高めるため、禁煙する。
  • 節酒: 過度な飲酒は骨粗鬆症のリスクを高めるため、節酒する。
  • 転倒予防: 転倒による骨折を防ぐために、家の中の段差をなくす、滑りやすい場所にはマットを敷くなどの対策をする。

最後に

骨粗鬆症は、早期発見と適切な治療によって、骨折のリスクを減らすことができます。定期的な健康診断を受け、必要であれば骨密度検査を受けましょう。

骨粗鬆症に関する詳しい情報は、医師や医療機関にご相談ください。

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naoto